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「社会心理学講義 〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉」 小坂井敏晶 (2013)

以下、アマゾンのレビューより。
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社会の構成員が不満を申し立てながらもその中でのよりよい生活がありうることを信じられる虚構のシステムは、あらゆる普遍的価値の定立を否定する 「開かれた社会」 であるという結論だ。
普遍的価値とはたとえば、 「先天的不平等の解消」 にまで踏み込むような絶対平等思想のようなものである。
「開かれた社会」 は耳ざわりはいいが、殺人さえも 「絶対悪」 にはできない、すべてが相対化される社会でもある。
そもそも 「なぜ不平等はいけないのか」 という問いと同様、「なぜ人殺しをしてはいけないか」 に対する普遍的な答えを私たちは持っていない。それに括弧つきの解を与えることで社会が維持される。
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人権思想や民主主義、さらには自由競争まで。
近代以降のそういう ちょっと良さげな概念たち の “意外な” 役割について、みたいな本。
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